一般化J空間:一般解からのアプローチ

先のエントリで「拡張」という言葉に違和感を持った方もおられるようです。自分自身もうまい言葉がみつからず、なんとなく違和感を持っていたので、フィードバック感謝します。ここで自分の頭にあったのは、領土や圏域を拡大するとかいう物理的な拡張ではなく、日本というものを概念的に拡張するというものでした。じつは、この「拡張する」という発想の元になっている考えを書こうと思ったけれど、抽象的だし、かえってわからなくなるので、先のエントリではばっさりカットしたのでした。そこらへんが全体としての言い回しの不自然さにつながっているのだと思います。
もっと考えがこなれてから、ちゃんとした日本語でわかりやすく書きたいと思います。


[追記]当初、カットした「わかりにくい」部分を参考のために載せてみましたが、読み返してみたところ、あまりこなれていない考えをそのままの形で晒すのはよくないかとおもい、やっぱり削除しました。読者の方にとってこれでは単なるノイズですよね…。反省しています。日本語も亡んでいるし…。また改めて書き直したいと思います。失礼いたしました。
[追記2]一応削除した部分の概略だけ晒しておきます…。
問題の領域を整数から有理数へ、実数から複素数へ、n次元空間からn+m次元空間へと拡張し、問題の構造を変えてみると、問題の見通しがよくなり、拡張された問題の解がもともとの問題の解へのよいアプローチになることは一般的にありうると思う(たとえば整数計画問題の線形計画問題を用いた近似解法)。ここで、日本の問題を考えるに、今のような日本列島=日本国=日本人=日本文化=…という特殊な条件の中だけで問題を解こうとして四苦八苦しているように見える。そこで、いったんこの制約を緩めて解いてみるとどうだろうか。よりよい状態を模索するにあたっては、革命でも起こさない限り、状態を急激に変更することはできないので、漸進的によりよい状態を探さなければならない。このようなやり方では、局所最適解に陥りやすい。今の日本の状態がそれに当たるようにみえる。そのような行き詰った状態では、問題空間の拡張が役に立つのではないかと考えられる。小さな次元の空間の中では局所最適であっても、より高次元の空間では(もっと動ける自由度があるから)そうでないということは十分ありうる。つまり、拡張された空間が、よりよい解へのパイパスを与える。多様なオルタナティブを可能にすることで、今の袋小路から脱することができるのではないか。